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それは

一通の

てがみ



純潔な白を

貴重とした

便せんのデザイン




素朴で 読みやすい字




驚きより

ただ、はやく理由を知りたくて




真新しい

カーテンを眺めながら

広げた あなたのてがみ




文字からあなたの

優しさが沁みてくる





お元気ですか?

私は 元気です。






そんな言葉が

馬鹿に嬉しかった





出逢えて よかった

地のない世界でも

手の届かない

距離にいても



あなたが私の

住所を知ってくれていて


本当によかった






元気ですか?


そう訊かれたら




迷わず私は

答えるだろう










元気です、と
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2008.08.20 愛望

朝っぱらから

僕らは すはだで


互いの身体を

確認し合っている



だれかの手垢が

ついていないか


自分の色に

染まってくれているか




悲しいけれど

僕らはそこまで

僕らを

信じきれていないんだ



仕掛ける僕の指に

厭がるように

うねる腰

比例して下から出るモノで

一時 満足を覚える



もっと

もっと

求めて欲しい



ためいきの会話が

終わる頃に

僕らは また



性懲りもなく

喘ぐことを望んでいるから
2008.08.20 掌大の
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誰かに

認めてもらいたくて

動かした筆に



「自分」はなくて




たとえば

空の あの瑞々しい蒼とか

ふっと 寄り添ってくれてる

たんぽぽの花とか




彼らへの愛しさはさ

誰かに

伝えたくて

つくった感情?



不器用な祈りでも いいよ

きみがきっと

笑ってくれる



そしたらやっと

筆をとることができるから




そうやって

自分を許していけたら


いいな と

おもうよ



そうやって

苦しみを愛せたなら

いいな と




そう

おもうよ
2008.08.09 I pray.
ねがい




「千羽折るとね、

願いが叶うの」





灰色の景色しか

見えない場所で



ひとつずつ

願いを

織り込ませていく




迷信を信じた訳じゃないけど

ただ、

形の残るものに

すがらせて欲しかった





きゅうひゃくきゅうじゅうきゅうわ







ね、



ちゃんと 折ったよ

最後の一羽は

私自身で いいよね



だって

手が動かないんだもの


光しか 見えないんだもの




 きれいな 光


 みちびかれるように


 手を伸ばした




願わくば

灰色の涙に





九百九十九羽ぶんの

あざやかな色が









・・・
2008.08.09
しづかに 息づく


周りの音がすべて



私の聴覚から

消えてゆく




手に掴んだのはね

あなたの心臓なの


 ・・・ドクン ドクン


これは

私の心臓のおと



あなたのやぶけた

核をそっと

寄り添わせてみる




目玉が飛び出て

横腹がえぐれて

喉仏は

私の右足元に 在るわよ




ねえ



ねえ!






冷たい雨に

あなたを濡らせなんてしやしない!


あなたの前で両手なんか

合わせやしないんだから!





 ・・・もう 帰ってこないのなら

せめて


1秒でいいから





あなた

わたしの手を




にぎり、かえして
2008.08.09 待ち時間
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“おかえり”



頭を撫でて

背中に手をまわして



あなたを迎えたい


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